商品の説明
小森曠
NO.15 1980年
小森廣氏は、クラシックギター製作で最も人気があった河野賢氏の直弟子で“木との対話”を重視していた製作家です。
子供の頃より木材とその加工等が好きで、18歳の頃は父と共に自宅を作り、国有林野庁に10年勤務した後、弦楽器製作の世界に転向しました。
1964年に河野ギター製作所に入所し8年間修行後、1973年に河野ギター製作所の近くの所沢市に工房を構えました。
出品のギターはその頃に製作されたものです。
また、その後ヨーロッパ弦楽器チター音楽にも出会い、日本で唯一のチター製作家になるなど弦楽器に対する理解の幅も併せ持ちます。
晩年は生まれ故郷の北海道伊達市に帰り、亡くなるまでギター製作を続けました。
その音色は河野ギターに似て太く甘い鳴りと言われています。
河野ギター出身の製作家の多くはその傾向があり
同等の楽器性能で、状態も良いものがよりリーズナブルに入手できるため、小森廣氏や横尾俊佑氏等は実用重視の方に人気があるようです。
材料はトップは上質なスプルース単板、サイドとバックはローズウッド単板と思われます。
サイドの質感はハカランダ寄りで、塗装にもハカランダの経年後特有の白濁現象が観られます。
(木密度が高く一般的なローズウッドより塗料染み込みが悪く、経年で塗膜界面剥離が生じ、その部位が光散乱により白濁して見える)
外観上は欠陥かも知れませんが、反響板として質の高い材である証と捉えることができます。
外観はサイドの部分白濁以外は、キズもほとんどない美品です。
45年の経過が感じられないまだ瑞々しい感じさえするギターで、保管状態が良かったのか、木材のシーズニングがしっかり管理されていたのか、ネックの反りも感じられず、プレイコンディションも良好です。
誰かにもっと弾いてもらわないと勿体ないと感じてしまいます。
河野ギター製作所出身のクオリティーで、
木材への愛着を持つ製作家
小森廣 NO.15 1980年
をどうぞ宜しくお願いします。
全長:100.2センチ
弦長:65.0センチ
弦高:12フレット1弦 3.3ミリ
6弦 4.2ミリ
ナット幅:5.2センチ
ギターを写真のTAKABE製ハードケースに入れ、プチプチ等で梱包して発送の予定です。
商品の情報
カテゴリーホビー・楽器・アート > 楽器・機材 > ギター > クラシックギター商品の状態未使用に近い発送元の地域静岡県