商品の説明
音楽やオーディオコレクションのためのCDです
実際に聴くと、/"SUMMER/"と謳いながら、真夏のリゾート感はやや控え目。むしろ中盤辺りから、都会的なミディアムや清涼感のあるボサ・スタイルが目立ち始める。なのでイメージは、どピーカンのシーサイドではなく、少し太陽が傾きかけて涼やかさが漂い始めたクール・サマーな都会の印象。アートワークの空の色や長く伸びた樹々の影に、そんな空気を感じてもらえれば嬉しい。
オープニングの<ビロード色の午後>井上忠夫(大輔)は、稀代の名ソングライターによる隠れたシティ・ソウル名曲。これ、オリジナルをCD化したいわ! そのインパクトを引き継ぐ布施明<君は薔薇より美しい>は、ジャパニーズ・レア・グルーヴのクラシックとして既にお馴染みだろう。スーパー・パンプキンとHOLD UPは、共にトロピカル・テイスト溢れるサマー・サンセムで、後者には故・大滝詠一師匠がコーラスで参加している。
興味深いのは、偶然にも高橋幸宏関連の初期ワークスが幾つか揃ったこと。BUZZはサディスティック・ミカ・バンド参加前の幸宏ワークスとして有名だし、小林啓子は兄・信之の当時の奥様。楽曲も加藤和彦の名曲で、ミカ・バンド周辺人脈がこぞって参加している。そして当人の初ソロ・アルバム『SARAVAH』のタイトル曲もピックアップ。当時はサディスティックス在籍中で、この曲も欧州産フェイク・ボサっぽい雰囲気ながら、既にYMO前夜を迎えているのが伝わってくる。
ミルキー・ウェイは松下誠がいたユニットで、相方の信田かずおは、初期松田聖子のアレンジなどで有名な人。藤丸バンドも入っているから、ワーナー編と同じくAB"S両雄の顔合わせが実現したワケだ。初CD化の古谷野とも子<Air Pocket>は、鈴木茂プロデュース。
難波弘之<夏への扉>や清水信之<こぬか雨>は、どちらも山下達郎絡みの楽曲である。一時達郎バンドでギターを弾いていた鳴海寛(東北新幹線~frasco)がアレンジを担ったアーバン・ソウルの傑作が、楠木恭介<Sugar Dance>。また今井優子<愛は彼方>は、言うまでもなく吉田美奈子のカヴァーで、角松敏生プロデュース。角松と言えば、彼絡みの元アイドルの名バラードをリクエストしていたが、どう思われたか、元アイドルの事務所からダメ出しされてしまいましたとさ…
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カテゴリーCD・DVD・ブルーレイ > CD > 邦楽商品の状態目立った傷や汚れなし発送元の地域鳥取県